受験シーズンに向けての感染予防と体力作りについて
第22回:受験シーズンに向けての感染予防と体力作りについて
10月に入り、インフルエンザが流行りはじめたニュースを耳にするようになりました。
受験の追い込みシーズンに感染症にかかって体調を崩すと、勉強の遅れを取り戻すのも大変ですが、
その後の体力の低下で集中力が続かなかったり、気持ちが落ち込みがちになったりするのも心配です。
ラストスパートのペースを乱さないよう、まずは病気にかからないよう気をつけることを心がけましょう。
帰宅後の手洗い・うがいはもちろんのこと、電車内など人が多く集まるところではマスクの着用も。
秋を迎えて少し涼しくなってきたので、マスク着用も楽になるころかと思います。
来たる受験シーズンに備え、今一度、日頃の衛生状態を見直してみましょう。
さらに、部活を引退したり、体育の授業が減るなど、勉強中心の生活が続くことにより、
体力や持久力が落ちたなと感じることがあるかもしれません。
体力が落ちると、感染症にかかりやすいともいわれるので、まずは栄養・睡眠をしっかりとること。
そして少しの時間でも体を動かす機会を作ることを意識しましょう。
例えば
休憩時間にストレッチをするなどの簡単な運動でからだのこわばりをほぐす
数少ない体育の時間は、楽しみながら集中して参加する
ふだん自転車に乗っていた距離を徒歩に変えてみる
自転車に乗る距離をのばしてみる
など、わざわざ運動の機会を作らなくても、やれることはあるはずです。
「心技体(しんぎたい)」という言葉を聞いたことはありませんか?
かつて日本の柔道家が唱えた言葉で、成長を促し、成功へ導くための重要な三つの要素を指すものです。
「心」は、精神力(メンタル)
「技」は、技術(テクニック)
「体」は、体力(フィジカル)
これら3つがバランスよく整ったときに、最大限の力が発揮できるとされています。
これは受験勉強に置き換えても同じことがいえるはずです。
「心」は、プレッシャーに負けない精神力、集中力、意欲や忍耐力など
「技」は、効率的な学習方法や志望校攻略の研究、自分にあった時間の使い方など
「体」は、長時間の勉強にも疲れにくい体力、体調を崩しにくい強い身体、
精神的に追い詰められたときにも心を支える体力的な余裕、など
これらが支え合うことで、最高のパフォーマンスを生み出せるとしたら、
体力作りも受験勉強には欠かせない要素のひとつとなります。
勉強時間の確保はもちろん大事ですが、体力作りも同じくらい大切です。
気分転換をかねて、夕食後に親子で近所をウォーキングしてみる
近くのコンビニまで買い物に行ってみるなど、
少しでも体を動かすことを1日のスケジュールに取り入れてはいかがでしょうか。
親子で歩きながら、ふだん家ではできない会話を交わすことで
受験期間でピリピリした空気をほぐすことにつながり、
メンタル的にもよい効果がみられるかもしれません。
少し涼しくなった秋の夜空を眺めながら、
まずはのんびりと散歩することから、
体力作りを始めてみませんか。
プロフィール
文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。