受験専用のスケジュール表を作りましょう

 
 
 

 
 
 

第26回:受験専用のスケジュール表を作りましょう

 
 
 
12月に入り、いよいよ志望校の絞り込み、
 
受験日程の把握などに気を引き締めないといけない時期になりました。
 
 
 
受験スケジュールには、出願締め切りや試験本番の日程だけではなく、
 
合格発表以降の入学金の振り込み締め切り、入学手続き期限など、
 
さまざまに気を配らなくてはならないポイントがあります。
 
 
 
受験校が複数になってくると、これらの要素の把握が難しくなってくるので、
 
全体が見渡せるように受験期間専用のスケジュール表を作りましょう。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
塾や学校などでも指導があるかと思いますが、
 
家庭でもきちんと日程を整理して事前に把握しておくことはとても大切な作業になります。
 
 
 
スケジュール作成の軸にしたいのは
 
 
●出願期間・期限
●入試日程
●合格発表日
●入学金振込期限(入学手続き期限)
 
 
など。
 
 
 
特に合格発表後の入学金や学費などの振込期限は意識しておきたいポイントのひとつです。
 
 
 
例えば併願校の入学手続き期限が第一志望校の合格発表より早い場合、
 
いったん併願校に入学金を支払わなくてはなりません。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
ですが併願校の入学金振込期限前に合格発表のある学校を志望校に組み込めば、
 
併願校には入学金を支払うタイミングを先延ばしにすることが可能になります。
 
 
 
それを繰り返すと、うまくいけば入学金は第1志望校のみに支払うだけですむことになります。
 
 
 
実際には入試時期の体調や試験内容の相性などで、
 
想定していたものとは違う結果(合否)になることもあるかもしれませんが、
 
今できる準備をしておくに越したことはありません。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
入学金は一度入金してしまうと、
 
たとえ入学しなくても返還されないことが多いので注意が必要。
 
 
 
志望校と入試日程を絞り込むときに、
 
このスケジュール表も材料のひとつにしておけば、第1志望合格後に
 
「あのときの併願校の入学金が痛かったな…」などと、思わなくてすむかもしれません。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
また出願の方法も、願書の郵送が必要な学校、web出願オンリーなど、
 
学校によってさまざまなので、その内容の把握も必要です。
 
 
 
ギリギリになって慌てないよう、スケジュール表に備考欄を作り、
 
出願項目や出願方法を、学校別に記しておくとよいでしょう。
 
 
 
入試本番を間近に控えて、親子ともども疲労もたまってくるころです。
 
 
 
勉強に集中したいときや緊張が高まるときこそ、
 
申し込み手続きに関するミスを起こしがちです。
 
 
 
余計な不安を避けるためにも、時間に余裕のあるうちに、
 
親子で相談しながら受験日程の把握と調整を進めていきましょう。
 
 
 
受験スケジュールは、手帳にまとめる、スマホに入力する、
 
など自分のやりやすい、慣れた方法で管理すればOK。
 
 
 
いずれにしても12月、1月、2月の全体の予定が見通せるような形にまとめておくと
 
今何をするべきかを手軽に確認することができ、
 
余計なストレスを減らすこともできます。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
さあ、いよいよ正念場。
 
 
 
子どもが入試本番を安心して迎えられるよう、
 
今、親ができるサポートをぜひ、ひとつひとつ考えていきましょう。
 

 
 
 

 
 
 

プロフィール

文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。