読書週間に合わせて、あたまのリフレッシュを

 
 
 

 
 
 

第23回:読書週間に合わせて、あたまのリフレッシュを

 
 
 
10月27日は何の日か知っていますか。
 
 
 
この日は読書週間の初日、読書の日です。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
戦後間もない1947年に「読書の力によって平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、
 
出版社、取次会社、書店、公共図書館、放送や新聞などのマスコミ機関なども加わり、
 
11月17日から第1回の読書週間が開催されました。
 
 
 
その反響を受け、翌年からは11月3日の文化の日を中心にした、
 
10月27日から11月9日の2週間と定められ、今に至っています。
 
 
 
みなさんは今、受験勉強が佳境の時期ですし、
 
勉強以外の本を読んでいる暇などないという状況かと思います。
 
 
 
ただ、もし気分転換にスマホを手にゲームをしてしまう時間があるなら、
 
この読書週間は参考書以外の本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
読書週間を契機に結成された読書推進運動協議会では、
 
「若い人に贈る読書のすすめ」として、
 
あらたな人生の一歩を踏み出す若者に読んでもらいたい本を選定し、
 
毎年24冊紹介しています。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
2025年の選定図書は
 
 
 
『宙わたる教室』(著者・伊与原 新/文藝春秋)
 
『あなたの言葉を』(著者・辻村深月/毎日新聞出版)
 
『成瀬は信じた道をいく』(著者・宮島未奈/新潮社)
 
『読書は鼻歌くらいでちょうどいい』(著者・大島梢絵/辰巳出版)など。
 
 
 
ドラマ化されたり、シリーズ化された話題作や、
 
一度に全部読まなくても心に残るエッセイなども含まれています。
 
 
 
ほかにも注目の書籍が紹介されていますので、
 
読書の余裕がなければ今こんな本が注目されているのだな
 
ということを知っておくだけでもよいと思います。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
ただ、短編やエッセイなどなら小一時間で読めるものもあるはずです。
 
 
 
1冊でもかまいません。
 
 
 
学校の図書館で勉強したついでに、文学の棚をちょっとのぞいてみませんか。
 
 
 
もしかするとそのうちの1作品が試験に出た!
 
ということもあるかもしれませんから、
 
興味を持って、書店の新刊売り場や図書館をのぞいてみるのもおすすめです。
 
 
 
この作品は読んだことがある! タイトルと著者は知っている!
 
 
 
などということがあれば、緊張する入試において少し落ち着ける材料にもなりそうです。
 

 
 
 

 
 
 

 
 
また、受験勉強で行き詰まったり、迷ったり、
 
悩んだりしたときに背中を押してくれる一言、
 
励まされる一言を見つけられたら、
 
それは一生の宝物になるかもしれません。
 
 
 
2025年の読書週間の標語は「こころとあたまの、深呼吸。」。
 
 
 
この時期に出会う一冊の本が、
 
心身ともに落ち着きを与えてくれて、
 
受験勉強の踏ん張りの糧になりますように。
 
 
 
参考:公益社団法人 読書推進運動協議会 http://www.dokusyo.or.jp/jigyo/jigyo.htm
 

 
 
 

 
 
 

プロフィール

文/野々瀬広美
編集・ライター。生活実用の出版社3社での会社員生活ののち、フリーランスに。暮らしまわり・ハンドメイドのジャンルを中心に取材・編集・執筆などを手がける。編み物とサッカー観戦が好き。図書館司書の資格を持つ。