【第十二回】これが合格への近道 入試過去問題集利用法 ~ 公立高校編

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【第十二回】

これが合格への近道 入試過去問題集利用法 ~ 公立高校編

今年度のコラムもいよいよ最終回。今回は公立高校の過去問題集(過去問集)の使い方についてです。

公立高校の入試では標準的な問題が出題されます。各都道府県で毎年同じ出題形式、設問設定になっており、傾向や難易度もほぼ同じになるように出題されます。ですから、前回のコラムでお伝えした私立高校や国立高校、公立でも独自問題校とは違う過去問集の利用方法をお勧めします。

公立高校の過去問題に関しては、本番と同じ試験時間を設定して演習するのです。もちろん、大問数や問題の配置について事前に確認しておくことは必要ですから、1年前に行われた問題は分析用として早めに、まずは時間を意識しないで1度解いてみましょう。1年分を解けば大体の傾向はわかると思います。形式が決まっているテストですから時間配分は非常に大切です。とはいえ、問題自体が標準的であり、分野別に特別な対策を必要としないので、最も効果的な使い方は「時間を計って行う演習用」ということになると思います。

気を付けなければならないのは、いつそのような演習を行うかということです。これについては私立高校の受験が始まる1か月前くらいから始めればよいと考えます。特に、首都圏ですと私立高校の多くでは入試科目に社会と理科がありません。また、今の時期には学校の授業でも学習内容の最後までは終わっていないはずです。ですから、理科と社会の覚えるべき知識をしっかり身につけてから行うべきです。冬休みの間にひと通りの知識を完成させましょう。

また、私立高校の過去問題も演習しなければいけないのですから、それを先に行わなければいけません。逆にいうと、すでにひと通りの内容がインプットされ、私立の過去問集を使った演習もある程度終わりが見えてきたのであれば、公立高校の過去問集を使った演習を始めてもよいということです。

このとき大事なのは、自分で立てた時間配分を意識しながら問題を演習するということです。回数を重ねる中で、不足している知識を分野ごとに把握でき、時間配分の不都合も見つかってくるはずです。それらを修正するのに適した問題集(レベル別、分野別など)を使って最後のツメとなる学習をしたうえで、ベストの作戦を立てて本番に臨みましょう。

国立・私立中学校、公立中高一貫校、私立高校、そして今回の公立高校と4つに分けて書かせていただいた「入試過去問題集利用法」のコラムも今回で終了。あとは皆さんが自分の最善の作戦で入試に臨まれることを祈ります!

text by吉原 功/Kou Yoshihara
プロフィール:中学、高校入試の受験指導に長く携わり、これまでに数多くの受験生を志望校へと導いている。公立中高一貫校入試の指導経験も豊富である。現在は都内において、自身の教室での指導を行っている。