【第八回】最後の仕上げにやるべきこと ~公立中高一貫校適性検査対策編

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【第八回】

最後の仕上げにやるべきこと
~公立中高一貫校適性検査対策編

公立中高一貫校受検をテーマにしたこのコラムは4回の連載のため、いよいよ今回が最終回です。

さて、二次検査まである千葉県立中など12月中に適性検査が行われる学校も少なくありません。青森県立中などはこのコラムがアップされる頃には、すでに検査が終わっていますので、あとは結果待ちといった状況でしょう。

今回は、12月中に受検がある場合の直前の過ごし方と、冬休みを挟んで1月以降に受検がある場合の勉強について書こうと思います。

まずは今月が受検本番のみなさんについてです。何より大切なことは、本番で力を発揮できるように体調を崩さないことです。首都圏では例年よりもだいぶ早く雪が降り、急に冷え込み、インフルエンザも流行りはじめ……と、この時期の体調管理はなかなか難しいもの。焦る気持ちもあり、ついつい机に向かっている人も多いことでしょう。

これからの勉強で大切なのは「新しい勉強はしない」ということです。今から新しいことを始めるのは混乱と不安の元です。ですから、今までにやってきた問題をもう一度解いてみてください。そして「思考の手順」つまり「論理的に思考できているか」を確認しましょう。

適性検査の問題は「知っているか、知らないか」ではありません。問題で与えられた情報をしっかり整理して考えれば解けるもの(であるのが少なくとも建前)です。ですから、今自分が持っている力を最大限に発揮するための準備をしてください。作文系の問題については、しっかりと与えられた文章を読むこと、設問をしっかり分析すること、作文の構成をしっかり行うことを意識しながら、今までに演習したことがあるものをもう一度読み返しましょう。新たに作文を書く必要はありません。

冬休みを挟んで適性検査本番を迎える人の場合は、やるべきことが大きく変わってきます。塾に通っている人なら冬期講習で毎日しっかり勉強する(人によってはさせられる?)ことでしょう。塾に行っている人については、やるべきことが与えられるので心配ありませんが、自分で勉強をしている人だと、いろいろな不安を感じることと思います。「何をすればいいのか」、「自分の勉強方法は間違っていないのか」などなど。この時期はとことん勉強に時間を使って構いません。多少、勉強しすぎくらいでも構いません。むしろとことん勉強することでしか不安は解消されません。より多くの問題を演習する、特に自分がまだ解いたことのない問題を演習しましょう。自宅で勉強している人なら、まだ解いたことがない問題集をもう1冊終わらせる時間はあるはずです。(ジャンルや難易度がバランスよく載っている問題集がよいでしょう。)ただし、大切なのは「考え方」。私は自分が教えるときには「思考の方向」と呼んでいます。論理的に考えられているかどうかです。答えがあっていれば〇というだけではいけません。ですから、今までのコラムでも書いたように、わかりやすい解説がしっかりと書いてあるものを選びましょう。

勉強しすぎて構わないとはいえ、生活のリズムを崩さないことも大切です。「最後の追いこみ」と気合を入れすぎて夜更かししないことです。いつもの時間に起きて、夜は早めに寝る。健康を維持する上で睡眠不足は一番の大敵です。更に、生活リズムが変わってしまうことで、試験本番の頭の働きも鈍ってしまいます。生活サイクルを普段と同じようにキープしながら、冬休み中はたくさんの問題演習をしましょう! 休み明けからは直前の過ごし方と同様、新しいことはせず今までにやってきたものの確認を行い、自分の力に自信を持って適性検査会場に向かってください。

 

text by吉原 功/Kou Yoshihara
プロフィール:公立中高一貫校入試の受検指導に長年にわたって携わり、数多くの受検生を志望校へと導いている。現在は都内において、自身の教室での指導を行っている。