【第一回】大きく変わる一般入試~平成28年度東京都公立高校入試編

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【第一回】

 大きく変わる一般入試~平成28年度東京都公立高校入試編

平成28年度の東京都立高校入試は、一般入試でさまざまな変更があります。
次のような点に注意が必要です。

 

●調査書
調査書点の算出方法が変更されます。学力検査実施の5教科(国語・数学・英語・理科・社会)は1倍、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)は2倍にして算出します。学力検査と調査書の比率も変わります。これまでは学校ごとに異なっていましたが、全校「学力検査7:調査書3」に統一されます(全日制第一次・分割前期募集)。

●学力検査
教科数が変更されます。学校によって3~5教科の実施でしたが、原則すべての学校で5教科の実施となります(全日制第一次・分割前期募集)。また、マークシート方式が全校で導入されます(グループや自校作成の問題は除く)。それにより、記述式の問題が減り、記号選択式の問題が多くなります。ただし、問われる力に変化はありません。

●特別選考
特別選考(募集人員の8割または9割相当を総合成績の順位により合格者とし、残りの2割または1割の合格者はあらかじめ学校ごとに定めた基準で決定する方法)は廃止となりました。

 

一般入試において、学力が重視されることは言うまでもありません。全校で5教科の学力検査実施となり、その点数が全体の7割を占めることになる新制度では、より学力に重点が置かれるととらえられます。過去問や模擬試験などで学力検査の傾向を把握し、しっかりとした対策を行いましょう。また、マークシート方式(※)に慣れることも大切です。

最も大きな影響のある変更点は、調査書点の算出方法です。これまでは、1.3倍ないしは1.2倍で算出していた実技4教科の評定が2倍になるため、実技4教科も決しておろそかにはできなくなります。調査書点のアップのためには、実技教科の成績が重要になります。

これらのことから、主要5教科の確かな学力が求められるのと同時に、実技4教科に取り組む姿勢も重要になってくると言えます。中学校での学習において、主要5教科にかたよるのではなく、9教科すべてにバランスよく取り組む心がけが必要です。

(※平成27年度のモデル校実施のサンプル解答用紙は、東京都教育委員会のHPで公開中です。東京学参発行の入試過去問題集「28年度用東京都公立高校入試問題」にも収録しています)

 

text by 広澤 愛/Ai Hirosawa