【第四回】全学年の成績が評定対象~平成28年度埼玉県公立高校入試編

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【第四回】

 全学年の成績が評定対象~平成28年度埼玉県公立高校入試編 

ここ数年で制度の変更が続いています。以前は推薦入試がありましたが、平成22年度に廃止。学力検査5教科実施の前期選抜と、3教科実施の後期選抜という制度になりました。24年度にはその制度も見直され、受験の機会が一度のみ、学力検査と調査書の点数によって選抜するという制度が取り入れられました。では、その仕組みについて詳しくみていきましょう

・学力検査
5教科実施。試験時間は、国語、数学、英語が各50分、理科、社会が各40分(平成29年度からは各50分)。満点は、各教科100点です(学科やコースにより傾斜配点の教科あり)。

・調査書点
1~3年次の教科が評定対象。学級活動や部活動などの項目についても、学校ごとの基準で点数化されます。

・選抜方法
第一次選抜と第二次選抜があります。学校によっては第三次選抜まで行います。第一次選抜では、定員の6~8割を選抜。学力検査の点数と調査書点の比率は6:4~4:6の範囲内で、学校ごとに異なります。第二次選抜は、第一次選抜で選抜されなかった受検者が対象です。学力検査の点数と調査書点の対比が一次選抜と異なり、7:3~3:7の範囲。これも学校ごとに異なります。学校によっては、面接または実技検査を実施する場合もあります。

首都圏では、ここ数年で推薦入試が廃止され、受験生全員に学力検査を課すようになっていて、最初にそれを導入したのは埼玉県です。それだけ学力を重視する姿勢が強いと言えます。しかし、全学年の成績が評定の対象で、学習以外の活動も点数化して調査書点となります。学力のみならず、中学校での努力がすべて受験に反映されるということです。

学力検査の点数と調査書点の比率は、学校ごとにさまざまです。たとえば、難関校では学力検査の点数の比率が大きい傾向にあります。この場合、調査書点がふるわなくても、学力検査で挽回できる可能性がより高くなりますので、学力検査対策の学習が重要になります。しっかりと情報収集をしたうえで、自分の受験校に合った対策を考えましょう。

text by 広澤 愛/Ai Hirosawa